西表島の珊瑚の現状

西表島の珊瑚は周期的な高水温(32℃ぐらい)がここ5年間で4回。

環境省の今年9月の調査では石西礁湖の平均白化率が84.0%という結果になりました。

平均白化率だけをみると2016、2022年よりも低いですが、ご承知のとおりベースとなるサンゴ被度が減少している状況ですので、生態系に甚大な影響を及ぼす可能性が出てきています。

 

耐えきれず滅びたサンゴや激減した魚達を目の当たりにし危機感を感じていますが、水中動生物も危機感を感じているのか、子孫を増やそうと産卵期間や回数が長くなっています。(主観ですが・・・)

テンジクダイ種も1ヵ月以上長く口内保育が見られます。

 

八重山の珊瑚礁は30℃では白化しない個体も増えていて適応する力も付いているように感じますし15M以降には無白化のサンゴエリアも存在します。

同じ水深でも同種の珊瑚で白化する個体としない個体、光合成とのバランスや褐虫藻との共存などサンゴも動物なので今の環境変化に耐え生き伸びる方法を模索しながら進化していると現場で見ていて感じます。

 

今年はサンゴの白化の画像がSNS等で数多く掲載されてるので今回は載せませんが・・・。

人間が手を加えなくても、数十年後サンゴの森になっている事を願うばかりです。

 

そして当店のロゴでもある、マンジュウイシモチ。

以前は探さなくても、ウジャウジャいたのが嘘のように激減しています。

成魚、幼魚が過ごす場所、サンゴ、海藻が減ったのが要因です。

 

今年はまだ可愛い子が、綺麗なサンゴに付いていますので是非見に来て欲しいと思います。

そのサンゴも来年まであるか不安ですが・・・・。

 

 

 

 

 

 

西表島ダイブラティーク 佐々木