もう一年を振り返るような、そんな時期になってきました。
鹿児島県本土の海より松田がお届けいたします。
12月に入り例年に比べ暖かだった気温や海水温も例年通りグンと下がり引き締まってきた。
夏の高水温で白化した珊瑚はその後褐虫藻も戻ったかに見えたが、体力を失ってか感染症のようにも見える症状で今まさに白化しているエリアもあります。
最近は専ら錦江湾へ船を走らせ、夕方にはカサゴを日々です。
薄暗い海底ではカサゴは岩と同化して、彼らの動きを追うのは難しい!
でも、それが彼らの薄暗い中動く最大のメリットなのでしょう。
雄は縄張り内の雌を見つけると、体を寄せてハタハタと求愛します。
雌は呼応するように大きく口を広げ、コミュニケーションをとっているようにも見えますね。
縄張り内に侵入してきた雄同士の闘争です!
交接の時間帯はこのような噛みつき合いの闘争も頻発します。。
この状態で3分ほどドタバタしていましたが。
ファインダーを覗きながら噛みつかれている方の声が・・・・・
「フゴフゴっ!!フガッ〜〜〜(涙)」(ごめんなさい!まいりました〜〜〜)
と聞こえてきそう(笑)
そうして勝ち残った雄は意中の雌と交接!!!(ムフフ)
今年は多くの方にこの地味なように見えるカサゴのシーンを毎日のようにご案内してきました。
そして、数日間ご参加いただくと皆さんドンドン見ることはもちろん撮影のクオリティが上がってき・・・・・・みんな同じ意見になる。
「なんだかカサゴが絡みついているシーンは『押さえ込み』しているみたいですね」と、確かに交接器を差し込み精子が流れ出にくくするためにギュッと体を締め付けるとも言われています。
冬の寒さの中にあっても熱くエネルギッシュなカサゴの生態シーン面白いものですよ。
そして、ひょんな事で見つけたヨコヤアナジャコと思しき脱皮の殻。
その数は数千が海底に転がっていました。
もし、これが集団で脱皮するとしたら・・・・・・さぞ楽しいだろうなぁ〜
と思い、調査を続けて3ヶ月目。
少しずつその片鱗を掴みつつあります。
また、ご案内できる日まで調査継続です。
1年を振り返りたかったですが(汗)海は待っちゃくれない〜〜〜〜
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB