変化の狭間で

変化の狭間で

水温が年間で最も低い時期を過ぎ、リバウンドが始まった鹿児島県本土の海より松田がお届けします。

いやぁ〜今年は水温が下がってねぇ〜!いやいや、陸は暑くなるのが早いよ・・・・・・と変化に右往左往させられるのなんて嫌なんだよっ!

 

昨年からいいデータが撮れていた海藻の胞子放出。

海藻の減少が取り沙汰されるようになって、そんなに昔のことでもないですが、どうやって増えようと海藻達はするのだろう?と不可思議に思っていた。

写真は胞子が爆発的に放出され続ける夜間に、海底を這うように流れ迫る胞子の波に飲まれるアメフラシ。

今年はシオグサの仲間の海藻が激減し4月〜5月の胞子放出がほとんどない現状です。種によって胞子放出の時期も異なることから、来年以降の胞子放出も楽しみ半分、不安半分と言ったところでしょう。

 

前回のガイド会ブログで記載したダンゴイカの仲間の卵は継続観察中です。

3週〜4週で孵化まで成長することもわかってきました。水温の上昇と共に発育もグングン早まっているように感じます。

 

ハッチアウトの瞬間は思ったよりもニュ〜〜〜〜〜ンって感じです!

生物達は日々懸命なのだ。

 

サビハゼたちの繁殖も春濁りと共に終焉へ。

今年も求愛や巣穴への呼び込み、卵保護など様々なシーンを見せてくれました。

写真は闘争するかのように愛を確かめ合うサビハゼの求愛シーン。

この種も日本各地のエリアで減少傾向にあるらしくいつまでもいいシーンを見せて欲しいものです。

3月の下旬までずっとオスが1匹・・・・・・

産卵用の縄張りを確保し続けるオスを尻目に、関東のMDFへ向かったわけですが。。。

4月の2週目には産卵開始〜〜〜ほぼ毎日産卵しています。

10年前は1月〜2月で産卵をしていた思い出がありますが、彼らにとっての変化も大きいのかもしれません。

 

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

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