残暑が続く鹿児島の海より松田がお届けいたします。
5月から朝晩問わず潜り続けそろそろ体がガタガタ言っておりまして、小休止!!
この9月は8月に比較すると、またいくつかの種の生態行動がフェードアウトして今季を終えました。
20時〜21時に狙うようなシーンも日の入りの時間の変化とともに19時代に観察できたり、6〜7月のようにあれやこれやとお祭り騒ぎではない分「これだ!!」と狙いを定めじっくり狙うにも最適の9月です。

夏には時間の関係上、撮ることが難しい「薄暮のウツボ達」
今年もウツボの繁殖行動を観察と撮影に多くの方にお越しいただきましたが、激的なシーンを撮影されようとする気持ちは大いに分かります。
しかし、彼らが見せる眼差しや表情、そしてその前後の行動にこそ本質はあると考えます。
まずは、ご自身の気持ちが落ち着く写真が撮れてからでも構いません、その前後も楽しんで下さいね。

僕自身、(海中の)写真は美しくシャープでなければならないのか?の自問に「否」を突きつけてきました。
ちょっと荒くてもいいじゃない・・・・・・と。
今でもその気持ちは大きくは変わらないけれど、狙うシーンよって創意工夫をする心情は大切にしたい。
まだまだ、テストと練習段階だがまた皆さんにミラーレスの暗所撮影の打開策になるやもしれぬ情報お伝えしていければと思います。

キンセンイシモチのハッチアウトも9月1週目でフィナーレでした。。。
今年も彼らの元気な姿を見れて嬉しかった!!
みんなでハッチしそうな個体を囲んで観察できたのもいい思い出です。
正面から撮るコツは・・・・・・撮りに!そして聞きに鹿児島の海まで来季いらして下さい 笑

今年も安定の爆発具合を見せてくれているタコクラゲ。
大きな水害や台風にも負けずに、そこにあり続ける彼らを見ていると当たり前ではないんだなぁ〜と!!なんて逞しいんだ!と
思い知らされます。

今年最後のシコロサンゴの大産卵も無事に観察できましたが、その前日の午後遅い時間に必ず確認するのがシワシコロサンゴの産卵。
上記のサンゴの産卵がシコロサンゴの産卵の12時間前に必ず発生します。
これには、近似種であるが故の性の混同を避ける目的があるものと推察されます。
12時間が何を意味しているのか、潮のサイクルが関係しているのでは?と考えています。
干潮から満潮へのサイクルを一回りし、「換水」を待っているのだと思うんです。
シワシコロの産卵を確認し明日のシコロサンゴの産卵を確実視できるメカニズム!たまらんです。
他にもたくさんお見せしたい写真はあるのですが現像が追いつかず!!
また来月ご案内いたします〜

鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB




