こんにちは、葉山のダイビングショップナナ・佐藤輝です。

葉山の海は、今年も水温は高めで海藻の生育が芳しくなく心配ではありますが、それでも冬らしい海になってきました。

今年に入ってからの僕的な１番のトピックスは、１月１７日に葉山で潜り始めて１２年目にして、初めて葉山の１番の人気者であるダンゴウオの産卵を観察することができたことでした。

卵を守っている子を観察していると、緑色の大きな子が壁にいることに気がつきました。

いかにも生態的なことをしていそうな動きをしているので、しばらく観察していると近くの穴にグレー色のメスを発見！！

右の緑の子がオスの親、左上の穴に入っっているグレーの子がまさに卵を産んでいる瞬間のメスです。

その後も小さい穴の中で２匹は絡み合い、しっかりと穴の中に卵を産みつけてくれました。

産みつけたあとは緑のオスだけが穴に残り卵を守ります。最初はこんな赤い卵ですが。

だんだんと成長し、卵の中に目が見えてきます。抱卵は今年は約３週間でした。ハッチアウトを観察することはできませんでしたが、まさに産まれた日に立ち会うことができ、今年の抱卵の日数や生まれたあとにどこに居着くのかなどのデータが取れました。

緑のオスの後ろから生まれたばかりの赤ちゃんダンゴウオが次々と飛び出してきます。

この話をガイド会の先輩である佐藤長明さんにお話して、また沢山のことを教えていただきました。

まだ僕の見れていない生態シーンがあることも知り、さらなる上を目指していかなかればと思っている次第です。

最後は昨日、撮影した生まれたばかりのこの写真です。

生まれたばかりの子はフクロノリという海藻やカジメという海藻の小さい葉に乗って暮らすことがわかりました。

いよいよ今年も葉山にダンゴウオシーズンがやってきます。

色々なシチュエーションにいるダンゴウオたちを沢山の方に素敵にご紹介できるように頑張っていきたいと思います！！

寒い季節ですが皆様のお越しをお待ちしております。

ダイビングショップＮＡＮＡ
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