憧れの魚を追え!

憧れの魚を追え!

サワディーカップ!(タイ語でこんにちは)

毎月13日はタイより大村がお届けします。

2月に入り、こちらタイではインド洋側と太平洋側の2つの海の両方がハイシーズンになっています。私の所属するビッグブルーでは、カオラックとタオ島の2店鋪がオープンしていて、毎日両方の海で潜りまくっております。

そして、タイにはもう1つ面白い場所があります。それは2つの海を隔てるマレー半島の本土です。

大陸とも繋がり多様な生態系が育まれ、川や湖、汽水域のマングローブ林など、水辺にはいろいろな魅力的な生物が観察する事ができます。普段から暇を見つけては面白い生物との出会いを求めて調査をしているのですが、ずっと以前より出逢ってみたかった憧れの魚がいたのでした。

その名は

『ジャイアント マッドスキッパー』

Periophthalmodon schlosseri

最大で全長が27cmにも成長するという化け物サイズのトビハゼの仲間です。

トビハゼの仲間は進化の過程で皮膚呼吸ができるようになっているので、しばらくの時間空気中で過ごす事ができます。沖縄ではトントンミーの愛称で親しまれ、干潟で湿った泥池やマングローブの根っ子に上がってきて、じーっとしていたり、ピョコピョコ跳ねまわったりする仕草が愛くるしい魚です。でも、そんなに巨大なトビハゼと対面して、果たして可愛いという感情が沸くのだろうか・・・

そして、先日、ついに憧れの魚に会いに行く事ができたのです。

とあるダイビングに行かない日、あらかじめ目星を付けておいたエリアへ車を走らせ、あとはスマホの地図アプリを見ながら干潟やマングローブ林がありそうな場所を調査して回りました。しかし、なかなか思うような環境が見つかりません。数時間が経ち、潮が満ち始めて干潟の環境がどんどん無くなって焦り始めた頃、川沿いの売店のおばちゃんが見れるという場所を知っていて教えてくれたのです。

さらに小一時間ほど車を走らせ・・・

言われたあたりで水辺を観察してみると・・・

本当にいました〜!

マングローブの根っ子に乗っかっていました。

か、かわいい・・・

かわい過ぎる!!

っていうか、でかい・・・

でか過ぎる!!

最大サイズではありませんでしたが、全長20cmほどありました。

まあ、よく見るとイカつい顔だし、ほとんど人面魚なのですが、僕にとっては憧れのカワイ子ちゃんなので会えて超ハッピーでした♪

海の中に潜るのだけがフィッシュウォッチングじゃないですよ。

滞在最終日の飛行機に乗る前はダイビングはできませんが、エレファントトレッキングとかタイマッサージとかもありますが、最後まで生物の観察や撮影をしたいというマニアックな方もいるのでは・・・?笑

では、明日14日は川奈の八木さん、たなべの李くんが担当してくれます。

日本は寒いそうですが、お体ご自愛して潜りまくって下さいね〜

あったか〜いタイヘ、この巨大トビハゼに会いに来て下さい!笑