皆さんこんばんは、鹿児島県本土より松田がお届け致します。
この春はワイドの写真を封印して春らしい命の営みや芽吹きを発見してお伝えしたいなぁ〜と密かに考えておりましたが・・・・・・見つけるヤツが全部「キモイ」とご案内するゲストさん方から非難轟々(笑)
個人的にはある種の生物が密集する傾向が強い海なので、そこも強調できて我ながらお気に入りなのです。
樹手目ナマコの仲間の触手
暗いところでナマコが密集するエリアは引き潮の時間帯は触手を広げ、餌をしきりに食べるシーンに出会えます。
触手が電気ビリビリなイメージでしたので色温度を下げて撮影してみました。
ニシキクモヒトデのタマカイメンに密集。
通常、ヤギの仲間に絡まって生活しているらしいのですがカイメンに張り付いて生活しているのは研究者の先生曰くとても珍しいとの事です。
漫画「ドラゴンボールZ」より魔人ブウの卵と命名しております。
カイメンのカラーや種類も様々ですので配色を選んでお好みで観察・撮影頂けます。
そこの「密集」する生物には必ずワケがあって彼らに適した環境がそうさせているのでしょう。
アマモの成長もこの時期著しく、美しいアマモのゆらめきはずっと見ていられます。
しかし、その美しさは写真中央の千種貝やヨコエビの仲間やアマモの表面に付着する藻類を食べて維持してくれているのだと気付かされます。
藻場は小さな魚の隠れ家として重要な役割を果たしますが、このような他の生き物にもアマモ自身も支えられているわけです。
写真の四隅に映り込むアマモに付着した泥の様なものはヨコエビの作った巣穴。
彼らは家を築き、付着する藻類を食べ暮らしているのです。
これら全て水面が海藻で覆われる海藻ワールドの中で営まれている小さき世界です。
ワイドにもマクロにも楽しんでいただけるかと思います。
皆様と元気にお会いできる事楽しみに致しております。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司