鹿児島県本土より松田がお送りします。
中々先行きの見えない状況で今すべきことや面倒なことから逃げずにやろう!俺たちは「アリとキリギリスのアリになろう」を合言葉に休業期間を過ごしておりました。
もちろん誰かがキリギリス(怠け者)というわけではなく、しっかりといい準備をして辛い時期も団結して乗り越えようという意味合いです。
皆様におかれましては生活環境は異なるながら海への思いも募らせていらっしゃる方も多いことと思います。
毎年疑問に思ったり追いきれなかった生態や撮れなかった写真をご紹介しようと思います。
桜島北部のごく一部のアマモ場とアオリイカの卵塊。
たわわに下がった卵も、うねりが入ると大きくアマモごと揺れます。
うねりに揺られ自然のゆりかごの中で育まれます。
南さつまのエリアではアカヤギの群生地に産卵にアオリイカが訪れます。
毎年必ず同じ場所ではありませんが、同様のエリアで同様の対象物に変わらぬ営みを見せてくれます。
鹿児島県本土(南さつま)で最もはやく産卵が始まるギンポの一つカモハラギンポ。
※錦江湾では栄養状況など条件が揃う個体は年中ニジギンポに関しては産卵しております。
ギンポの仲間と言えば卵保護に入る前には産卵床の争奪戦が至る所で行われます。
このカモハラギンポも体を横倒しにしディスプレイし、代わる代わるに上下関係を繰り返します。
舞の様な闘争シーンで見ている限りでは相手を痛めつけ諦めさせるわけではなく体の大きさや美しさなどをアピール要素にしている様です。
最後にマガキガイがこの4月末から5月にはある一定のエリアに大量に集まります。
この後それぞれペアになり産卵が行われます。
今頃はその産卵真っ只中(地味だけどかなり興奮します笑)
また皆さんと水中でグフグフ笑って楽しめる日を支えにアリになってお待ちしております。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司