こんばんは、鹿児島県本土より松田がお届けいたします。
梅雨真っ盛りの鹿児島県ですが、少しジメジメするくらいで雨量は随分と少ない様です。
水温の上昇と共に産卵や卵保護やそれらに向けて集まる魚も見所満載です。
南さつまの外洋エリアは産卵を控えたイサキの群れが深場の冷海水を離れ上層を群れで泳ぎます。
まるで壁の様に迫る群れに圧倒されます。
毎日行われる命のリレー(産卵)
様々な魚種が夕刻の1日が終えようとしているその時に産卵します。
コウライトラギスも同じく、夕刻めまぐるしい縄張り争いと見回りを終え自分の縄張り内のメスと次々に産卵して行く様はエネルギーに満ち溢れています。
写真はペア産卵の際に飛び込んできたオス(一番下)と追い払いつつ放精する真ん中のオス。
一番上の小さい個体がメスです。
産卵間際までオス同士の攻防がありましたが、敗れたオスは独占されるわずかな隙に自分の子孫を残そうと必死なのでした。
こちらは卵を守るフタホシニジギンポ。
産卵床となる貝のわずかな隙間からご案内しております。
わかりにくく狭い!それが「守る」ことに適しているのでしょう。
それぞれ成長の具合が異なる卵に、均一に手入れする様がとっても愛おしいです。
こちらはクマノミをご紹介するエリアで2番目のハッチアウト。
初物はゲストさん方に撮影いただき僕は後日2番目を観察です。
クマノミもこの時期に産卵を繰り返し個体によってはガリガリに疲弊していくメスもいます。
命を繋ぐことの大変さが痛々しくもあります。
全国各地の海も、鹿児島県本土の海も生命に溢れる海のシーズンです。
中々、遠出はし辛い方も多くいらっしゃるかと思います。
是非、地元の海の生命溢れる時期の海ご覧ください。
元気をたくさんもらえるはずです。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司