毎月、7日は三保真崎から鉄 多加志が海の情報をお届けしています。
接近する台風の影響で、海のコンディションはあまり良くありません。
あまりマイナスな話ばかりになるのは嫌なので、話の目先を変えて本日からスタートした写真展についてお話をしたいと思います。
昨年度末に、東海大学海洋科学博物館で開催した写真展の巡回になります。
場所は「みほしるべ」という施設のエントランスギャラリーで、非常に気持ちの良い空間です。
2019年から運用が開始された建物で、主に富士山や三保の松原の環境、その物語に関する展示がされています。
これまでは、世界文化遺産である富士山やその構成資産としての三保の松原が題材になる写真展が中心でしたが、今回の写真展はその取り巻く環境の1つとして海の中を覗いてみようということで開催が決定しました。
もちろん、夏休みのタイミングであることや海を題材とすることで「涼」を感じられる展示としての試みがあったと考えます。
ただし、展示されている25点の写真は、必ずしもこの意図に沿うものばかりではなく(笑)この天女が舞い降りた時から変わらぬ、海に生息する生き物が繰り広げている営みです。
その撮影した写真を、この海に38年に渡って10000時間以上潜り続けている私が解説することが1つの魅力になっているのだと思います。
開催日と重なってナイスなタイミング発令された足枷は、多くの人に見ていただきたいこちらの意図を嘲笑うかの如くですが、来月の19日までやっていますので、堂々と来れる人は頻繁に通って、コソコソと来る人は感染防止の対策を十分に施しておいでください。
もう暫くすると、会場に設置しているモニターに写真展とは関係のないトピックな映像が流れるようになります。
見る人が見れば、その6分足らずの映像だけでも一見の価値ありだと思います。
ちなみに、真夜中のサーディンランを太刀魚が襲う、ボウシュウボラのベリジャー幼生、泳ぐミズウオ、昼間のサクラエビ、興津川のアユの産卵の映像が見られます。
タイミングが合えば、写真展だけでなく、SUPやダイビングで三保の海上も海中も案内できると思いますので事前にコンタクトしてみてください。