今回は番外編で函館を飛び出し日本で最北の不凍湖と知られる支笏湖のお話です!
7月中旬から8月中旬までの1ヶ月間にこの場所で観察できる「子煩悩な魚」をご紹介いたします。
この魚はオスが巣を作りをメスが産卵し生まれた子供を巣立つまで守る習性を持ちます。
こんな魚が観光地である場所で観察できるのです!
ちなみに同じ時期には北海道や青森に一部にのみ生息する「千歳梅花藻」と言う水生植物も開花の季節を迎えています。
その背丈は最長で2m近くにも伸長しますがこの場所では主に水面に到達せず水中で開花します。
その間をイトヨやウグイ、アメマスなどが回遊しぼーっと眺めているだけでも幸せな気分に浸れます。
そんな被写体が見られるのでマクロとワイド両方で攻め込みたくなります。
話を戻して「イトヨ」です。
7月中旬から8月にかけて繁殖期を迎えたオスは水底付近に握りこぶし大のお椀状のくぼみを作りそこへ水草類を集め分泌物で産卵床を作ります(イメージとしては鳥の巣のような感じです)。
メスに対しては鮮やかな婚姻色に身を包み求愛します。
メスが卵を産むとそこからはオスは卵が孵化するまでひたすら守ります。
驚くのは生まれて間もない子供が誤って巣穴から飛び出したりするとオス親は追いかけ口でくわえて巣穴へと戻すのです。
子供が巣立ちできる大きさに成長するまでこうして親に守ら成長していくのです。
今年はさすがにもう終わりですが来年も企画しますので興味のある方は是非!
GruntSculpin 佐藤長明