残り火なのか

残り火なのか

気温も水温も下がり季節の移ろいを感じる鹿児島の海より松田がお届けいたします。

いくつかのベラの仲間が産卵をやめ、続きスズメダイの仲間達も終わりを告げる。

イシモチの仲間達もペアを解消し大きな群れとなってまた次のシーズンを待っているようだ。

寂しい〜〜〜〜!!

 

ワカウツボの産卵もこの10月の上旬を最後に愛の劇場は終わりを告げそうです。

ワカウツボとトラウツボの産卵回数は合計すると100回分程のデータと経験を得ることができました。

ニッポンウミシダの糸を引くような放卵もどうにか過去の潮を参照して観察することができました。

しかし、まだまだ未知だし「年に1度の産卵」???とも聞くし謎多き生態です。

今年もタコクラゲの「正の走光性」を利用した観察も沢山の方々にご参加いただき無事に閉幕です。

褐虫藻の抜けた白い個体や茶色の個体も大小様々に秋の夜を彩ってくれました。

命の終わりを告げたオキザヨリと集まるオイランヤドカリ。

オキザヨリの亡骸の表皮をハサミでむしり取りモグモグ・・・・・・

この調子で明日には骨だけになっているだろうなぁ〜

セボシウミタケハゼの産卵とその後の卵保護について。

午前のいつもよりエントリーが少し早い日に産卵を観察していると。

写真の大きな個体がメスで卵を産み付けている様子だった。

産卵を終えると大きなメスと思しき個体だけが残り、オスと思しき個体は近くのカイメンへ移ってしまった。

そのまま、卵を守る姿に何度もオスとメスの認識の違いか・・・・・と疑ったが。

やはり、大きな個体が卵を産み、その後も卵を守っていた。

性転換をしその後の役割をうまく認知できていないのだろうか・・・・・・

きっと僕の認識違いなんだろうと思うけれど、今もその個体は産んでは卵を守りを繰り返している。。。。。。

 

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

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