朝晩もぐぐっと冷え込みこの季節がやってきたなって感じです。
函館山からの夜景も雪を纏い夏とは違った魅力ある景観へと衣替えし始めます。
水中は卵の季節到来にマクロ撮影に勤しむ日々となってきました。
そんな今回は毎年恒例のアイナメの卵を中心にご紹介いたします。
生みたての卵塊は透明感高く、メスにより色彩も豊富でまさに宝石のような美しさです。
やがて卵の中には仔魚が成長し始めます。
卵黄を栄養に徐々に成長し眼がはっきりと見てきてファインダー越しに眼が合います。
卵の中で盛んに動くようになり孵化が近づいてきた事を感じます。
ついに孵化を迎えます!
次々に飛び出す仔魚たちは水面目指して泳ぎ上がっていきます。
それでも、ほとんどがハッチしたにも関わらずいつまでも生まれて来ない呑気な奴もちらほらです。
40分ほどで全てのチビたちが孵化していきました!
毎年見ていても心踊る瞬間です!
まだまだ新しい卵もあり例年通りなら観察は12月中旬ごろまで続きます!
そして変わり種も!
写真はキタクダヒゲガニと言って11月にしか観察できないレアな甲殻類です。
缶切りのようなイカつい鋏を持ち普段な砂の中で生活するため、出会うことはありません。
そんな彼らも11月の繁殖期限定で稀に姿を見ることが出来るのでした。