ガマ合戦

               ガマ合戦

今年の撮影は難しかったー。2月が例年より寒い日が多く、なかなか読めなかった。

まずは早春の某日に阿部さんが現地に一番乗り。

二人で来る日も来る日も森の中を偵察、カエルの姿は見えず・・・。

続いてトニーさんが現地入り、しかしなかなか現れず。

そして、ついに暖かい日にナガレヒキガエルが谷の流れに乗って降ってきました。

下の大きいのがメス、上の小さいのがオスです。この状態で急流を転げ落ちる様子は、衝撃的です。

しかし、その時点で未だ産卵場にはカエルの姿は無く、阿部さん、次の仕事があり帰られました。

続いて堀口君が現地入り、間も無くして水中はカエルの鳴き声でいっぱいになりました。

ここでナガレヒキガエルの基本知識をおさらいです。和歌山、奈良、三重を中心に生息。通常は深い森の中で生活する陸カエルです。寿命は20年ほど。冬眠から目覚めると、谷の流れを滑り降りてきます。そして早春の一週間だけ渓流の淵に集まり産卵をします。産卵後は森に帰り、春眠に入ります。

それでは、今年のカエル達の一週間をレポートします。

1枚目は山から道路を横断している様子です。車に轢かれる子も多く、我々も見つけると救出しています。

中にはカラスの犠牲になる子も。お腹の卵だけを食べられた様子。産卵場に向かうまでが命懸けの道のりです。

無事に産卵場に辿り着くのも束の間、ライバル達とのガマ合戦が始まります。カエル団子の状況です。

雄カエル達の締め付けで、窒息して命を落とすメスに何度も遭遇しました。

そして、無事にペアになった子達は、岩場の陰で産卵を始めます。上の雄が後ろ足を使い、産卵を促します。

そして卵塊の山です!!

産卵を終えたカエル達は、天敵が居ない深夜に森に帰って行きます。今年は本当に読み難い産卵時期でしたが、無事に見守ることができました。来年の春も元気にカエル谷に帰ってきてね!!

最終日には第一人者の内山りゅうさんが来られました。

この後、渓流はオタマジャクシでいっぱいになります。圧巻の光景が広がりますので、ぜひ撮りにお越し下さいませ。

今年もたくさんのゲスト様、写真家様、そしてタンク手配でお世話になりましたシードリーム様、ご協力ありがとうございました。そしてそして、2025MDフェスにてガイド会写真展に出展させて頂きます。4月5日土曜日の夜はガイド会ライブも開催。ぜひ3日間お楽しみ下さいませ。私は家庭の事情で参加出来ませんが、5月17日18日の関西フェスにはブース出展させて頂きます。新年度もトゥルーカラーをご愛顧、どうぞ宜しくお願い致します。