ケラマより -135- 身を守る

ケラマより -135- 身を守る

慶良間諸島・渡嘉敷島より番です。

“台風は週末好き”を証明するかのように
台風の影響をうけてる8月です。
大きくて強い台風はきていませんが、
毎回、台風対策はやります。
今回の8号(バービー)は近くで発生して
進路も不確定・少しづつ発達してと
何とも読みけれないやつです。

『今回のはヤバい・・・』
みたいな防衛本能(ビビりレーダー)を
刺激するほどのレベルではないかな?
肩透かしかもしれないですが、新型コロナ対策然り
やれる事はやっておくってのが大切です。

ガイド中に魚の防衛本能を紹介することがあります。

「自分の事をキンメモドキと思ってるキンギョハナダイyg.」

一緒には行動しているのですが、(個体群密度の増加による防衛)
キンメモドキの動きからワンテンポずれます。
慌てて修正している所がなんとも可愛いのですが、
キンギョハナダイyg.も
『あちし、なんかちがう!?』
と思ってるかもしれません。
キンメモドキは
『なんやこいつ?まぁええけど』
くらいの対応です。
しばらくして体の大きくなったキンギョハナダイyg.は
『あちし、キンメじゃない、こっちの仲間!』と言って

ケラマハナダイyg.の群れに混ざります。←いまココ
このあとはケラマハナダイでもない事を知った
キンギョハナダイyg.は自分探しの旅に出ます( ^^) _U~~

ユカタハタyg.はキンギョハナダイに擬態します。
大きくなると体色が変わってしまうので小さい間だけですね。
これも同じ生息環境にいるキンギョハナダイに混ざる事で
生存率を上げる個体群密度の増加による防衛になります。

もう一つ身を守る方法にミューラー型擬態と言うのもあります。

「仲間はずれにされるコクハンアラyg.」

コクハンアラyg.は有毒のシマキンチャクフグに似ています。
こちらは小さい間だけでなく体長が60cmくらいでも同じ体色です。
それ以上大きくなると全身が黒っぽくなっていきます。

シマキンチャクフグについていくコクハンアラyg。
相手にされていません

シマキンチャクフグに擬態している
ノコギリハギについていこうとして
怒られてるコクハンアラyg.
ちょっと寂しそうでした。

シマキンチャクフグ・ノコギリハギよりも
体が大きくなっても体色は変わりませんから
圧倒的な体格差が出た時には
『やられたらやり返す・・・』
と思っているかどうかはわかりませんが・・・。

今回はこれで、お・し・ま・い・デス

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